小学部受験科 2010年度開講にあたって
学力向上の3つの法則についてお話します。
学力向上には法則がある!
今回は、2010年度の新学期開講にあたり、保護者の皆様に「学力向上」の法則性についてお話したいと思います。
1 学力向上は、「学習環境」に比例する。
2 学力向上は、「学習意欲」に比例する。
3 学力向上は、「学習量」に比例する。
これらは、言ってみればどれも当たり前のことのように感じられますが、我が子のことを考えた時に、果たして、本当に全てが整っているのかどうか検証していきましょう。
まずは、1「学習環境」について。
ここで申し上げる環境とは、例えばお子様の勉強机のまわりであり、かばんの中であり、筆箱の中などを指しています。さあ、チェックしてみてください。机のまわりや本棚は整理されていますか? かばんの中にプリントなどがくしゃくしゃになって入っていませんか? 筆箱の中には筆記用具や消しゴムなどがそろっていますか?(余計なものがたくさん入っているのも問題です。)大人の世界における仕事も同様ですが、結局、物事は小さなことの積み重ねです。自分の身のまわりが整理されていないと、「何から手をつけたらいいのか」「何が必要で、何が必要でないのか」わかりません。これらがすぐに分かるのと、なかなか分からないのとでは、その差はたいしたことないように見えますが、半年・1年という単位で考えればとてつもなく大きくなります。そうです。1の法則は勉強という「行動」にスムーズに入るための不可欠な要素なのです。そして、その「行動」を習慣化させるために「計画」をいっしょに立てたりすることも学習環境を整えることなのです。1年のスタートですから、どうぞ見直してみてください。
つぎに、2「学習意欲」について。
勉強に対して意欲的に取り組めば、当然学力が向上することは、さすがにどなたでも理解できることだと思いますが、ここでの問題は、私も含めて、周りの大人がお子様の学習意欲を高める「言葉」や「行動」をとっているかどうかということです。保護者の皆様は、勉強に限らず生活面などあらゆる点でお子様と関わっているのですから、いつもほめてばかりいられるわけではありません。ついつい厳しく叱ることだってありますね。しかし、大切なことは「いつもあなたのことに注目していますよ」「あなたが一生懸命にがんばったことなら、私は満足ですよ」など、関心を持っていることをどんどん伝えることなのです。我が子のがんばりは、結果はどうであれ、まずは「承認」することなのです。ここの加減が結構難しいのですが、多少大げさでもいいのです。
うまくできなくてもいいのです。「愛情の反対は無関心」(マザーテレサ)です。何がきっかけでお子様が意欲を高めるかわかりませんが、そのきっかけ(きっかけになりそうなこと)をたくさん作ることがポイントです。
最後に、3「学習量」について。
学習環境が整い、学習意欲が高まってもすぐに学力が向上するわけではありません。一定の学習量を「継続的」にこなすことが重要です。今回は学習の仕方については触れませんが、ここで、皆様にご理解いただきたいのは、学力の向上は1次関数(直線)ではなく、2次関数(放物線)で伸びていくということです。例えば、算数を例にご説明すると、「速さ」の問題ができるようになるためには、速さの概念を理解して、速さの公式を頭に入れて、条件を図(ダイヤグラムや線分図など)に整理する訓練を積んで、正しい計算力があって、多くのトレーニングを行って、初めて得点力(学力)となって現れます。逆にいえば、このどれかが欠けていると、何となくは分かっているけれど、結局答えは間違えるということになりやすいのです。つまり、得点力(学力)となって現れるまでには、いくつものハードルを超えていかなければならないわけで、それを超えてしまえば、一気に得点力(学力)の向上という「形」が見えるようになるのです。
1年の始まりです。お子様が大きく学力を伸ばし、それによって自信を獲得して、合格を勝ち取ることができるよう、私たちも全力でサポートします。保護者の皆様も、どうぞここまでに申し上げてきたような法則性をご理解いただいて、一緒にがんばりましょう。どうぞ、よろしくお願いします。
小学部責任者、統括本部長 早川 亘留


