高校部(東進)
医療崩壊を憂えて
こんにちは。東進衛星予備校日野豊田校の細川です。
さて、本日は表題の通り今現在の日本の医療体制云々の話をさせて頂きます。
コロナ禍の前は世間ではさほど有名でなかったであろう感染症研究の方々ですが、最近は様々なテレビ番組にひっきりなしに多くの方が出演され、現在の状況を憂えているように思われます。
(有名どころでは日本医師会の中川俊夫会長や独立行政法人地域医療機能推進機構理事長の尾身茂氏、日本感染症学会感染症専門医・指導医の松本哲哉先生などでしょうか)
国会中継などを見ても専門家として招聘され議員の先生方に対して忌憚なく意見を陳述されている様子も印象的です。良くも悪くも(良くもということはあまり多くはありませんが)感染症に始まり感染症に終わる一年になりそうです。
そのようなご時世ですので、学生の皆様も保護者の皆様もよく「医療崩壊」というワードを耳にすると思います。
医療崩壊とは何かと言いますと、「必要とされる医療資源が、供給できる医療資源よりも多くなること」という定義が一つ述べられています。
(http://www.tdcigh-circ.jp/news/news_02.html 「新型コロナウイルス感染症による医療崩壊とは/東京歯科大学 市川総合病院 循環器内科 より引用, 最終閲覧2020.12.8」)
高校や中学の政治経済(公民)で学習されたかどうか分かりませんが、経済学の基本として需要と供給が均衡を決定するという理論が存在します。医療で言えば、医療サービスを欲しがる人(入院したいのでベッドが必要とか薬が必要とか)に対して医療サービスを提供できる程度(ベッドが何床余っているとか薬が数人分残っているとか)が適切に調整されるということですが、提供できる程度を必要とする程度が上回ってしまえば必要に応えられなくなるから大変だという話です。大変だという話ですという他人事的な言い方をしましたがそれが現状なのであって、各地の医療施設はてんてこ舞い、マスクや薬剤を製造している会社は効率を最大限迄上げても生産が需要に追い付かないという有り様。私も決して医療政策の専門家ではありませんが、素人目からも大変だろうなという推察は容易に可能です。
病院や薬が容易に製造、建設可能だったらここまでの窮状にもならないのですが、実際はそうでは無く。加えて地域ごとにも病院数や医者の数は異なるので、同じ病気でも住んでいる地域によって病気が治癒する可能性がそもそも変わってきてしまうという問題もあります(この状況を打開するために、地域医療サービスの均霑化ということも叫ばれています)。これらの問題は少子高齢化などの日本の現状を加味した上で中長期的なスパンで改善を期す必要性があるので簡単には解決する問題ではありませんが…だからこそ、学生の皆様にも文系理系を問わず医療政策や医療そのものに興味を持ってほしいと個人的には思っています(事実医療政策という分野は文理総合の分野だと言われているそうです)。
今コロナで医療崩壊が起こるという事は今の問題だけに留まらず、将来の世代の医療の在り方にも直結する問題になります。故に今の我々にも無関係では無く、偽善かも分かりませんが一人一人の意識が変容しない限り社会全体も変容しません。是非そんなことを受験勉強や日々の生活の中でふとした時に考えて頂きたいと思ったりしています。講釈を垂れた格好にはなってしまいましたが、今回はこの辺で失礼致します。
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志學舎グループ
東進衛星予備校 日野豊田校 校舎長 吉田裕介
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